【追跡! 佑ちゃんフィーバー】
日本ハム入りした斎藤佑樹(早大)がこのほど2軍施設のファイターズタウン鎌ケ谷(千葉県鎌ケ谷市)で合同自主トレを開始。プロとしてのスタートを切った。トレーニング姿が生で見られる鎌ケ谷スタジアム周辺は連日大勢のファン
腕時計コピー でにぎわっているが、そのフィーバーぶりが頂点に達したのが、「新入団選手歓迎式典」が開催された1月16日。“佑ちゃん”見たさに1万1千人(球団発表)が球場へ足を運んだ。その模様をリポートする。(破夢太郎)
■1万1千人が参集
寒風吹きすさぶ東武野田線・鎌ケ谷駅。この日はファイターズタウンへ向けて臨時の無料シャトルバスが運行されたが、停留所は長蛇の列で、増便が重ねられた。50代から60代とみられるファンの姿が目立つ。斎藤をわが子と重ねて応援している世代かもしれない。
ファン同士の会話に耳を傾けると、「おれはセ・リー
ロレックスコピー グは巨人、パは日本ハムを応援しているんだ」と胸を張る初老の男性がいた。「日本ハムが試合するのは札幌の“丸山球場”だよな」と断言。横に立つ若い男性が「いや、札幌ドームですよ…」と優しくたしなめる。中にはにわかファンもいるようだ。
ぎっしり満員となったバスのハンドルをにぎる運転士がつぶやく。「2軍の試合で一番お客が入るのは(千葉が地元の)ロッテ戦なんだけれど、これだけ人が集まるのは初めてだね」
バスが到着すると、鎌ケ谷スタジアムの周辺にはすでに人だかりができていた。売店では斎藤の関連グッズとして名前入りのストラップ(500円)が500、フェースタオル(1200円)とTシャツ(2800円)が200ずつ売り出されたが、「1時間しないうちに売り切れましたね」と関係者。
新入団選手全6人の名前が刻印された記念ボールだけがかろうじて売れ残っていた。
■おちゃめな一面も?
歓迎式典は午後3時から開始。1人500円の会費で入場できる内野スタンド(2400席)は満席となり、外野のグラウンドも同じ会費で開放され、大勢のファンで埋まった。上空をテレビ局のヘリコプターが5機、せわしなく旋回する。
内野グラウンドの壇上で鎌ケ谷市の清水聖士市長に新人恒例の「転入届」を提出した斎藤は、「きょうをもって鎌ケ谷市民になったわけですが、入って(転入して)そうそう申し訳ないですけど、早く北海道(1軍)へ行きたいと思います」。マイクを使い、ふるったあいさつでファンを沸かせた。
「決して鎌ケ谷のみなさんを嫌いというわけじゃないんですよ」とフォローも忘れず、場内からは温かい拍手が送られた。
続いて行われた交流会では自分のチャームポイントを「豆柴(小型のシバイヌ)に似ていること」と司会者を通じて発表。新人6人とマスコットキャラクターで「VICTORY(勝利)」の人文字を作ったが、事前のじゃんけんに勝ち、両手を広げるだけの楽な「T」役を選ぶちゃっかりぶりも見せた。
選手同士の性格批評では、ドラフト2位指名の西川遥輝外野手(智弁和歌山高)から「テレビで見ているとき(のイメージ)と違って、わりとおちゃめなところがありますよ」と暴露され、照れ笑いしていた。
■まいたタネは刈る
斎藤は交流会終了後、「お客さんがかなりきてくれましたね。楽しかった。プロ野球選手としてこういう活動(ファンサービス)もしたかった。きょうは第一歩です」とうなずいた。
連日のフィーバーぶりを「高校3年(早実で夏の甲子園制覇)のときもこういう感じでしたが、今回は入寮(1月11日)のときから始まりましたね」と少々困惑顔。「正直いって(騒ぎは)本意じゃないが、(報道で)取り上げてもらうのはうれしいし、結果が出なければ苦しむのは自分。プレッシャーを自分にかけながらがんばっていきたい」と割り切っていた。
斎藤が「あこがれのそらに上(の存在)というか、言い表せないほどすごい人」と尊敬する早実の先輩、王貞治ソフトバンク会長は後輩の人気の過熱ぶりについて、「自分でがんばってきた結果なのだからしようがない」と指摘。「(プロでも)今まで通りがんばればいい」とエールを送った。
斎藤は王会長の言葉を伝え聞き、「気にかけてもらってうれしい。まいたタネは自分で刈るくらいのつもりでしっかりやりたい」と気を引き締めた。